福家警部補の挨拶

今、「福家警部補の挨拶」見ました。
比較的原作に沿っている点は評価出来ると思うのよ、うん。犯人が変わったりしなかったし(いや、それはさすがに無理だろ)。
原作の解説でも書かれていた、福家警部補の存在感の薄さは大分解消されているようにも思う。やっぱりそういうのって映像の方が得意分野なのかな(福家ってこんなキャラかぁぁ??? ってのはあるのだけどね)。
 
以下ネタバレ含みます。
 
でもさぁ。なんであんな腹踊りだとか、ドーナツ(ツインピークスのパロのつもりなんだろか?)ネタとか、掛布ネタとか、すべるネタを入れたがるかなぁ。
おかげで意味不明なドタバタ劇に仕上がってる。NHKでミステリやると毎度こんな感じな気がするなぁ。
「覆面探偵」の時も「赤ちゃんをさがせ」の時もそうだったような気がする。
 
それとか。ミステリ部分についても。
私は煙草を吸わないんで分からないんだけど、今すぐ煙草を吸いたい人が火を貰いたいが為にあそこで踊るかね?
ヘビースモーカーだから一時も我慢出来ずに封を切ったからこそ意味があるはずなのに、すごい違和感。
 
あの「見ていたわね」のシーンとか。
もういっそ、コロンボまんまのカメラワークにして欲しかったし。
ラストシーンも原作を生かして欲しかったなぁ。その辺りの設定をいじってお涙ちょうだいものにしちゃったから出来なかったんだろうけど。
最後にスパっと切り落として終わるあの感じがいいのになぁ。
スタッフに、コロンボファンは1人もいなかったんだろか?
 
あそうだ。
オッカムの剃刀を調べると自然とアイシュタインの言葉にはぶち当たるようです
だとすれば、福家に言われるまでもなく犯人は承知していたんじゃないかな。