編集者・宇山秀雄の仕事

新本格の20年――編集者・宇山秀雄の仕事」行ってきました。
昨日はトリプルブッキングで。
11:00〜11:30 「鋼〜」の兄弟オンリーイベント(浅草橋)
13:00〜16:30 フラメンコのレッスン(高円寺)
17:00〜17:30 やっとお昼!
んで。
19:00〜21:30 がコレ。
19:00なんていったらやっとお腹がこなれて、レッスンの疲れが出る時間でしょ?
下手するとトーク中に眠くなるんじゃ……なんてちょっと心配してたんですが。全然そんな余裕無かったですね。
すんごい濃度が濃かったです。
録音禁止だったのでHさんから借りたルーズリーフ9枚にメモを取りまくりっ。
果たして全部読解出来るか、我ながら微妙なんですが。


有栖川先生はデビューが創元社だから、戸川さんとの対比で語る事が多かったです。
原稿に書かれたエンピツチェックの話とか(前に追悼エッセイでもちょっと書かれてましたね)面白かったです。
戸川さんは「TRICK+TRAP」では好々爺といった印象があったのでちょっと色々びっくりだったり。


小説はいつだって「誰と誰と誰」みたいに、決まった人に向けて書いているので、宇山さんが亡くなっても、今までと同様、宇山さんが読んだら喜んでくれそうなものを書くということに変わりは無い。
と語っていました。


綾辻さんは……。えーと、えーと、コレ書いちゃっていいですか? あ、mihoroさんも書いてるから書いちゃえっ。トークの開始時、第一声「宇山さんは」と言ったきり言葉が接げなくなってました。
人前で泣くのは麻雀の名人戦で優勝して以来だとか。
宇山さんの飼い猫、オペラは凶暴だそうです(笑)。


客席には、宇山さんの奥様ほか、大森望さん、京極さん、朝暮さん、講談社の太田さんなどなど。
見たことのある顔があちらこちらに……。


最後の、講談社の唐木さん(でしたっけ?)のエピソードが印象的でした。
今年の講談社の内定者の中に「好きな本は?」と聞くとあげる本あげる本講談社以外だった子がいた。
じゃあ何故、講談社を選んだのか聞くと「『虚無への供物』の文庫があるから」という答え。
最近宇山さんに憧れて入社を希望する子が少なくないので、この子もそうなのかとその当りを訊ねたら。
「宇山さんって誰ですか?」という返事だった。


宇山さんの名前を知らなくても、宇山さんの蒔いた種はちゃんと芽を出して実を結んで受け継がれているっていうのが、まるで何かの大河ドラマみたいでカッコいいと思ってしまいましたよ〜。