感想
『漂流巌流島』(高井忍)読了
鯨さんの『邪馬台国〜』が好きな人にはお勧めかも。
というか、『邪馬台国〜』が好きなので買ってみたわけですが。
さくさくっと読めてしまいました。
思っていたより文献を連ねていて、よくもまあこんな結論を持ち出したものだなぁと感服。
ある意味「それを言っちゃえばなんでもありになっちゃうじゃん」っていうのもあったんだけど(笑)。
あまりにもきっちりカチっと嵌るものだから(騙されてる??)、おおっと拍手したくなっちゃう。
こういう小説ってどう書くのかなぁ?
多分、小説にそぐわない文献は間引いているってことなんだろうけど(でなきゃ小説じゃなくて研究論文にするよねぇ)。なかなか楽しめました。
ただ、創元の短編集って最終話によって全てが繋がり一本の長編になる物語が多いものだから余計に。
え? これで終わりなの? という気持ちになってしまったのが勿体無い。
その映画が撮り終わってどうなったのかその辺りだけでも書いて欲しかったなぁ。
- 作者: 高井忍
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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