ジャーロ

やっと「ジャーロ」買えましたよー。
頼むから本屋の開いている時間に帰らせてください。お願いします。
そんでもって、もっとジャーロを置いてください本屋さん。
搬入冊数2冊とか、お願いだからやめてください。
    
ということで。有栖川有栖先生の久々の作家アリスシリーズ新作っ。
でも久々な気がしなかったのは「46番目」を読み返したばかりだったからかな。
     
今号には、「本格ミステリ大賞」の受賞記念トークショーの様子も今回掲載されています。
あ、ホントだ。この後ろ姿はmihoroさんだわっ(笑)。

普段あまり有栖川作品の感想は書かないようにしているんだけど。
ちょっと今回は、書きたい気分なんで。いきます。
以下ネタばれになりますので、ご注意を。
 
最後の一文!!!!
くーーーーーっ。有栖川節、炸裂っ!!!
カッコイイわぁ。
こんなキザっちい落ちがカッコイイのはもうもう、有栖川先生ならでは、だよーっ。
いーなぁ、いーなぁ、もう大好きだぁ。
  
トリックについはソレしかないだろうなあってのは思ったんだけど。
全然違ってました。
安寿と日比野が地下にいる間に宮松が来て帰ったってのが嘘であの時点で砂子と市原が殺して、安寿はその間の時間稼ぎの為に日比野を同行させて(あの幽霊話のでっちあげもその為)、背中から抱きついて転ばせた時点で東西を誤認させた(実は東から西に移動していて、寝てる間に東に移動させた)んじゃないか、とか。
その時に日比野の腕時計をいじって殺害時刻を誤認させたとか。
考えたんだけど、今の時代、携帯があるから時計をいじったところで、時刻の誤認は無理だよなぁ、とか。死亡推定時刻の零時と21時じゃズレ過ぎだよなぁ、とか。早々に崩れましたけどね。
まさか、アリスみたいな事は考えなかったけどね。己はいつからぱふぇらーになったんだ? とマジで吹いた。ミスドで読んでたってのに、いらん恥かいたわ(笑)。
   
アリスと火村のトボケた会話も今回豊富で楽しかったぁ。
ティールームに来ておきながらご飯を食べ忘れる火村とか。
アリスをこっそり被験者にする火村とか。すごい焚きつけておいて落とす落とす(笑)。見事にアリス騙されてるしな。
「バイバイ オカルト 素晴らしきかな 理知の力」とか。アリス、あんたってば本当に……orz
   
いやもう、楽しかったーっ。
挿絵もやっぱりこの庭野さんのが一番いいなぁ。
アリスも火村も顔をいっさい描かないから安心して読める。
でも、これラッチ錠はちょっと違うと思うんだけど。「ドア・ラッチ」だとこれでもOKなの? 
文鎮っていうにはちょっとデカ過ぎ。そもそもつまみがないから、堅い以前に糸やテグスじゃ動かせないだろうし。
先生はどんなのを想像して書いたのかな。