ミステリーカレッジ

雨まじりの中行って来ましたミステリーカレッジ。

まずは色々問題点。
・受付場所までの誘導が皆無(迷子になりかけマシタ)
・受付の1列だけ長蛇になっていてもスタッフが他の列への誘導をしない(スタッフに確認したら長い列も短い列も同じ一般列で変わらないって言われたゾ)
・スタッフ間の情報不一致(TEA PARTY/乱歩邸ツアーの抽選時間が10時に変わったというスタッフと10時半というスタッフといたってのはちょっとナニゴトでしてよっ)
・行列の作り方が下手(最初、TEA PARTY1と2の列が混じってませんでした?)
とまあ、このあたりは初めてのことだしね。と思うんだけど。
 
一番やっぱりちょっとなぁぁぁぁぁぁだったのは。

「ミステリー講談、ミステリー落語、座談会」が結局、いつ、誰が出演するのか前もって情報提示がされなかった事。

おかげで、有栖川先生に会い損ねたわっ。
私が行った時は、愛川さん、大倉さん、北村さんの落語トークでした。
ホントはもっともっと30分早く移動出来るはずだったんだけどその前に行った処が延び延びでしてね。
で、あわてて戻ったら、部屋の前の看板にだけ出演者の時間が書かれてて。
げげっと思いつつ入ったら、その少し前まで有栖川先生がいたらしい。orz
結局この日。
 
私はメイン会場の舞台上にいる処と、閉会後歩いてるのを見かける事しか出来ませんでしたわよぉぉぉぉ。
 
そら、普段会う機会のない作家さんの話を聞いたりする事もイベントとしては重要なんだけど。
やっぱり、まず好きな作家さんに会える事ありきじゃん??
当日のお楽しみ!なんて小細工、お楽しみでもなんでもないわっ。うわーん。
 
TEA PARTYに振られたあたりからすでに、テンション落ちてましたがね。
そんなぐだぐだはありましたけどとり合えず楽しみはしてきました。
 
ということで。ここからは軽くレポ。
オープニングの後はTEA PARTYの抽選に並んだけど、前述の通りハズレましたので、VTR上映1回目に移動。
もう前説は始まっていて「立ち見になります」と言われたんだけど。
入ってみたら立ち見もいっぱい。ここで。
「間の通路に入ってください」と言われ、ずずっと我孫子さんの目の前まで(笑)。
上映中ずっと机の間の狭い床に座りっぱなしでお尻は痛いは、足はしびれるは大変でしたけど。
前説は面白かったし、VTRそのものも○。
古畑もどきのオープニングで始まった乱歩賞の選出会議は、最終選考に残った5作を執筆された方当人が見たらかなりいたたまれない、まな板の上の鯉状態だったと思うけど。
どこが自分の欠点でどういうところに突っ込みが入るか、あれだけ色々意見が聞けたら次へのはげみになるだろうなぁ。
それと、こういうのって最初から討論をするものかと思ったら、まずABCで評価して、さらに個人書評(回りは黙って最後まで聞く)、その後に討論するものなんだねぇ。
良く自分たちが作品の感想を言い合う時ってどうしたって「いやそれは〜」とかその場で反論してしまうじゃない? そういうのがなくてずいぶん紳士的なんだなぁと思った。
個人的には、やっぱり今回の受賞作に対する綾辻さんの辛口っぷりが(笑)。
『消えた理事長』はもう笑うしかない。合間合間のコメントの入れ方が秀逸。
横にスライドする字幕の速度は、ニコ動の速さに慣れた身としてはやけにゆっくり感じて目に優しかったです(笑)。
そして、これがオチかよ!!! ってのがねぇぇぇぇぇ。
確か「映倫」の代わりに「推倫」ってありましたけど。へえええええ。推理倫理?的には、あれでOKなんですねぇ(笑)
 
いやはや、最後まで笑わせていただきました。
 
この後がしくじったんだよね。素直に落語トークを待てば良かったよ。ちぇっ(いやいや文句はいかんいかん)。
えーと。フラメンコに行きました。
個人的にね。フラメンコに対しては常に盗めるものは全て盗む気持ちで見てしまうので。
行かずにおくのも躊躇で、盗めるものが無さそうならさっさとご飯だけ食べて抜けようと思っていたんですよ。なのに。
……曲の最中は席を立たない、飯を食わない、その習性が染み付いてしまっていた自分が悲しい……orz
イヤな弊害だ……。うちのスタジオ、客への持て成しだとかギターやカンテへの気遣いだとか礼儀にはやたら厳しくて。
結局舞台が予定より30分超過したにも関わらず、最後まで見てその後急いでご飯を食べ終わって移動。
あ、剛爺はパルメーロ(手拍子)メインで、ギターを2曲担当してました。
踊りも、CDではなくギターとカンテ(歌)担当の方がいらしてました。
でも、剛爺の時のカンテは別の人。普段剛爺の作品のイラストレータの方がカンテ歴30年なのだとか。その方でした。
  
あー、感想はねぇ。 
好みか好みじゃないかと聞かれれば。
あまり好みな振りじゃなかったなぁと答えるけど。
上手いとか下手とかはさ。
言おうと思えばいくらでも言えるのよ。それなりに目は肥えてます。
どの曲のドコソコがどうで。どこそこはああで、て。
でもプロに成ろうと思ってやっているわけじゃないだろうし(いや私も違うけどさ・笑)。
それに、こういうのって。
程度の差こそあれ、全部自分に返ってくる言葉だからなぁ。
 
でね。「本格ミステリ作家大賞」の形式みたいな他人の作品を書評する、っていうのを作家さんが嫌がるのって、横の繋がりがあるから言いづらいから? って思っていたんだけど。
「じゃあ、他人を評するほど自分はそれを出来てるの?」って。
返す刀で自分が斬られるのが痛いからなのかな? とかちょっと思いました。
(あれ、感想がずれてるぞ・笑)
 
で、この後は上記の通り、落語トーク
マイク無しはちょっときつかったんですが。
愛川さんのデビューの経緯が超ウケ。
最終選考で、選者3人が愛川さん以外の作品をそれぞれ個々に推して引かず、三すくみ状態になってしまい。
じゃあ、二番目にいいと思う作品は? というと揃って愛川さんの作品をあげて。
結果としてデビューが決まったのだとか。それってホントにマジネタなんですか?
あ、根津愛シリーズは、根津愛のモデルの子が大きくなって結婚してしまってモチベーションが下がり書けなくなってしまったんだそうですが。このまま投げ出し状態ではまずいので、「根津愛最後の事件」として新作を書くかもしれない(あれ? 予定って言い切ってましたっけ?)そうです。
大倉さんは初めて顔を知ったんですけど、とても怪獣オタクには見えませんでした(笑)。
 
そして、そのままハナシをノベル! に雪崩れ込み。
「貧乏花見殺人事件」。
今回で三度目なんんだそうですが。
全て原稿通りに話すわけではないのだそうですが、原作者の我孫子さん曰く、今まで毎回飛ばされているギャグがある、とボヤいてそれを披露。
………受けませんでした(笑)。
やっぱり文字で見て笑えるギャグと、耳で聞いて笑えるギャグは少しずつ違うようで。
 
トークのあとはもう一席。
飯野文彦さんの「戯作家の恋」。
飯野さんの作品って読んだことないんですけど。
e-NOVELSでの紹介文が毎回エロいじゃないですか(笑)。
そんな人からどうしてこんなせつないコイバナが生まれたのかすごい不思議(笑)。
 
で、月亭八天さん、田中啓文さん、浅暮三文さん、田中哲弥さん、我孫子武丸さん、飯野文彦さんのサインをいただいたんですが。
田中哲弥さんがデビュー当時書かれていた「大久保町シリーズ」って。当時新刊で買ってたくらい好きだったんですが。
もう、どうしようもないくらいすんごい馬鹿馬鹿しい話ばっかなんですけどね。
その馬鹿馬鹿しさが異様にツボにはまって、とても他人にはお奨め出来ないけど自分的には好き、な本だったんですよ。
まあ、その後に出た翻訳(違訳?)本のお下劣っぷりに頭を抱えて全部捨てたような記憶……もあるんですが。
それはさておき、それが1993年シリーズ1作目「大久保町の決闘」。つまりもう15年近く前。
なのに目の前で見てみて……20代半ばかせいぜい30代にしか見えないんですが………???
しかも、サインする手がずっと小刻みに震えてて、まるでナイーブな人のように見えるんですが???
 
これがあの、部屋に入る時に「ハイル ヒットラー」だから、部屋を出るときに「デル ヒットラー」とかくっっっっだらないギャグ(いや褒めてます)を書いていたあの人???
e-NOVELSで「やみなべ人生相談」でしょうもないこと(ですから褒めてますって)を書いてるあの人???
wikipediaみたら、1963年生まれってあるし……。
それが今日、一番の驚きでした(笑)。
 
そのあとはクイズ大会で、フィナーレ。
 
ご一緒させていただいた皆々様、ありがとうございました。
 
で、どのあたりが軽いレポなんだ?………。