本格ミステリ大賞ノミネート
本格ミステリ大賞候補作が選出されましたね。
7日解禁だったようで、もうあちらこちらのブログや日記に掲載されていますが。
とりあえず。
(小説部門)
『顔のない敵』石持浅海(光文社)
『シャドウ』道尾秀介(東京創元社)
『邪魅の雫』京極夏彦(講談社)
『樹霊』鳥飼否宇(東京創元社)
『時を巡る肖像』柄刀一(実業之日本社)
(評論・研究部門)
『刑事コロンボ完全捜査記録』町田暁雄監修(宝島社)
『戦後創成期ミステリ日記』紀田順一郎(松籟社)
『探偵小説と記号的人物』笠井潔(東京創元社)
『論理の蜘蛛の巣の中で』巽昌章(講談社)
……まあ、いいですけどね。
選考委員の黒崎緑さんの日記に「文句のある方はかかってらっしゃい!」とあったので
思わず、「はいは〜い」と手を挙げたくなったとか、ならなかったとか、いややっぱりなったのか?
そんなことはさておき。
石持さんのしか読んでないよ……。
柄刀さんは元々買うつもりでいるからいいとして。
道尾さん……どうしよう。『向日葵の咲かない夏』は読みましたけど。
私4本より多く足のあるものってダメなんだよ。ちなみにあと両生類とか爬虫類とかのあのぬらぬら系。
話よりもそっちがダメダメで辛くて辛くて。
「本格……だったよね」くらいしか記憶に残らなかったんだよなぁ(笑)。
『シャドウ』(「車道」って変換されましたがな)ってそういう生理的にダメダメ系っぽいものって出てきませんか??
鳥飼さんは、未だにデビュー作が積読だし、京極さんは……4冊目で果てた……かな?
今年も、ネット投票参加への野望は難しそうです。
それと。気になったんですが。
『刑事コロンボ完全捜査記録』って、2004年に宝島から出てた『刑事コロンボ完全事件ファイル』の増補版、ですよ……ねぇ。
表紙に記憶がなかったので中身も見ずに買ったら、中身がほぼ同じでがっくりきたので覚えているんですけど。確かに全面改訂完全版と銘打ってはあるけど……そんなに違ったっけ? あ、48ページ増えてるようですが。
そういう本も、今年の対象作扱いだっけ?
確か全集は対象になる、っていうのはなんとなく記憶にあるんだけど。
以下「乱鴉」のネタばれです。
先日TRIC+TRAPに行ったあとのプチオフ(だったんですかねぇ?)で。
「乱鴉」の肝はどうしてあそこに死体があったかのあのロジック部分でしょ?
何故あそこについて触れないんだ〜。評価されないんだ〜。とゴネたら。
有栖川作品のロジックが美しいの当たり前だから。
で終わってしまったのことよ。
解せねぇ。
ただでさえ、ロジックよりトリックが評価されやすいご時世だってのに。
美しいロジックは貴重なんだぞ。
何故有栖川作品だとスルーなんだ〜。くそっ。
もう絶対損してるっ。